Logicoolのミドルクラスのマウス、M750を購入しました。このマウス、価格の割に静音クリックやホイール機能、ボタン数など必要十分な機能があり評判も良いようです。
このマウスの良かったところを要約すると
- 持ちやすい
- クリック音が静かで集中できる
- 専用ソフトLogi Options+でMac標準の機能(拡大やフルスクリーン移動)などが使える
- ホイールの操作感(SmartWheel)が良い
Logicoolのマウスをこれまで使用していた方からすると当然の話かもしれませんが、マウス自体も専用ソフトLogi Options+も便利すぎました。
私は今までApple純正のMagic Mouse(マジックマウス)をずっと使っていたのですが、このマジックマウスいくつか難点があります。
M750との比較含めてレビューしていきます。
Logicool M750を購入レビュー


ということで今回価格もそこそこで評判も良かったミドルクラスのLogicool製マウス M750 ブラックのレギュラーサイズを購入してみました。価格は執筆時点(2025/06/24)で4,742円。


私は無難に黒を購入しましたが、カラー展開が5色もあり、サイズもラージとレギュラーの2種類あります。
開封と外観





開封、外観はこんな感じです。Magic Mouseと違い、いかにもマウスって感じのデザインですね。でもマウスなデザインの中でも、スタイリッシュに感じるデザインだと思います。
サイドボタンがあり、底面には単3電池の収納部分やマルチデバイス(Easy-Switch)用の切り替えスイッチや電源スイッチがあります。
Apple純正 Magic Mouseの難点、M750と比較して思ったこと
Magic Mouseは拡大縮小ができない(スマートズームのみ) M750ならできる
拡大縮小とはMacBookを使用したことがある方ならトラックパッドではお馴染みの操作、2本指でピンチアウト(拡げるような)動作することで拡大、ピンチイン(掴むような)動作で縮小ができるのはご存知かと思います。


こういう感じのですね。これ、実はLogi M750で操作しています。もちろんApple純正のトラックパッドを使えばこの拡大縮小はできます。
ですがApple純正マウス=Magic Mouse (マジックマウス)の方は、自由に拡大縮小ができないんですよね。
できるのはスマートズームと呼ばれる拡大方法のみ。

スマートズームの操作方法 :
- Magic Mouse(マジックマウス)の場合=本体背面を1本指でダブルタップ
- TrackPad(トラックパッド)の場合=2本指でダブルタップ
同じ動作をもう一度繰り返すことで縮小
スマートズームは自分で好きな拡大率にできるものではなくて、macOS(パソコン側)が自動的に判断した拡大率でズームするだけの機能です。これはこれで便利な機能なんですが、どのくらい拡大されるかも押す場所によって変わるため予測できず拡大されすぎる時もあって逆に読みにくいということが結構あります。
ウェブサイト(Safari、Chrome)だけではなくて、プレビューアプリなど写真表示でも基本同様です。
こちらもピンチアウト、ピンチイン同様M750でも操作可能です。
M750はジェスチャー動作のおかげでMacのトラックパッド同様の操作ができます。
M750は専用ソフトLogi Options+でジェスチャー操作を割り当てることで、Macのトラックパッドでピンチイン、ピンチアウトした時と同じ拡大縮小操作が可能になります。
ブラウザで拡大する場合、commandと+ボタンを同時押しで拡大、commandと-で縮小という方法(macOSの場合)がありますが、それはMacのトラックパッドでピンチイン、ピンチアウトした時の拡大縮小とは実は違うんですよね。commandと+だとブラウザの機能として拡大しているため、OS機能としてのピンチイン、ピンチアウトとの拡大とは若干違いがあります。ですが、Logi M750ならLogi Options+で操作を割り当てればトラックパッドと同じピンチイン、ピンチアウトが可能です。
Magic Mouseは回転ができない M750ならできる

上記はMacに標準搭載されている「プレビュー」アプリですがこのプレビューアプリ、簡易的な編集機能も備わっております。例えば上記動画のように配置した図形の角度を変えたいといった時に、Magic Mouse(マジックマウス)はこの回転動作ができません。
ボタンとかキーボードキーとの組み合わせで代替方法があるんでしょ?と思って私も色々なキーを試したり設定を見たり検索したりしましたが、まさかの私が調べた限りMagic Mouseだと全く方法はないようです。
ですが、M750ならジェスチャー操作を割り当てることでこの回転動作もトラックパッド同様可能です。
もちろんトラックパッドならできますが、個人的にはマウスの方が手首が疲れなくて使いやすい。
カーソルの動きがM750に比べるとなめらかじゃない
M750の方が吸い付くようにカーソルがなめらかに動くのに対して、Magic Mouse(マジックマウス)は少しリフレッシュレートが低いような、カクツクというほどではないのですが、なんかなめらかさに欠けるんですよね。
M750と比べたからわかっただけで、Magic Mouse(マジックマウス)単体では気づかなかったのですが、M750のようになめらかに動いてくれる方がカーソルの速度を上げてもしっかりと追うことができ、作業性が良いということもわかってきました。
この違いはなぜなのかわかりませんでしたが、マウスの性能を表す指標の1つ「ポーリングレート」を測定できるサイトで上記の2つを試してみたところ、意外と結果が違うことがわかりました。
Magic Mouseが最大60Hzで、Logicool M750は最大136Hzまでという結果に。
私がMac miniで使用しているディスプレイのリフレッシュレートは60Hzのためそれ以上の数値が出ても違いはわからないものかと思いきや、実際この2つのカーソル移動のなめらかさや追従性を比べるとかなり違います。
M750自体の持ちやすさもあいまってかなり操作性の良いものとなりました。

上記サイトの解説によるとmacOS Sequoiaからの仕様でApple純正品のトラックパッドなんかはモニター側がリフレッシュレート60Hzだと、トラックパッド側のポーリングレートも60Hzに制限されてしまうそうです。
私が使用しているディスプレイのリフレッシュレートは60Hzのため、解説されているようにmacOS Ssequoiaの仕様のせいでMagic Mouseも60Hzなのかわかりませんが非常に参考になりました。現状の環境でM750と比べると使いづらいと言わざる得ないです。
そもそも持ちづらい




ぱっと見ですぐわかるようにMagic Mouseはめちゃくちゃ薄いため、指で持ち上げながら移動するような形になります。これも慣れかなと思って1年ほど使い慣れてきたつもりでしたが、やはり使いづらいものは使いづらかったなあと思いました。
Magic Mouseは細かい作業、編集作業とか、調べ物しながらブログを書くなどページの行き来が多い作業をするのがとにかく疲れ、作業効率が悪かったです。
それでもやはりデザイン性は良いため、リビングに置いてあるMacでちょっとした調べ物とかYouTubeを見るために使ってるみたいなライトな使用環境だと、Magic Mouseは凄く適しているのかなと感じました。
薄いため持ち運び用にも良いですね。
クリック音が大きい
Magic Mouse(左)とM750(右)でクリック音を比較してみました。かなり違いませんか?今までMagic Mouseだけしか使っていなかった時には気になりませんでしたが、M750の静音クリックに慣れてからMagic Mouseを使うとかなりうるさく感じます。
M750はクリックした時の感触も良い感じですよ。
トラックパッドと比較して思ったこと、M750の良いところ
腕が疲れにくい
MacBookでもお馴染みで使い慣れているトラックパッドも検討したのですが、トラックパッドってウインドウ間(フルスクリーンアプリケーション間)を移動する動作(3本指もしくは4本指でスワイプ)や、Safariなどのブラウザでページを進む、戻る(2本指でスワイプ)などの動作が意外と手首を酷使するんですよね。
執筆時点で使い倒しているので先に記載しちゃいますがM750のジェスチャーで移動する方が全く手首が疲れませんでした。
それに、トラックパッドは指でスワイプする動作上どうしても少しラグがあるのですが、M750のジェスチャーで移動する方が素早いディスプレイ間移動ができています。

というのもこのジェスチャー機能、自分で設定したボタン+ジェスチャー移動上下左右で4個分の機能を割り当てられますが、このジェスチャーの感度が絶妙だと思います。もしこのジェスチャーがマウスを結構動かさなくてはならなかったら、私は常用する気になれなかったかもしれません。要は設定ボタン+少しの移動でしっかり反応してくれるんですね。だから腕が疲れません。
ジェスチャーでmacOS独自機能のMission Controlもきちんと割り当てられます。

私のLogi Options+マウスのボタン設定はこんな感じです。個人的にはこの設定が使いやすかったです。アプリごとに個別の設定もできるので、多少アプリ毎に変えていくつもりです。
最初はホイールのミドルクリック押下+ジェスチャーでウインドウ移動を当てていたのですが、ホイールを押しながら横移動というのが使いづらかったため、私はDPIボタン(真ん中のボタン)ホールドをジェスチャーに設定しています。
DPIボタンの単クリックは好みですがミドルボタンに当てています。ブラウザならここをクリックすればリンクを新規タブとして開く動作しますね。
この後詳しく解説しますが、ホイール押下+ジェスチャーの動作を拡大縮小に当てています。
余談ですが、Logi Option+では全体設定だけでなくアプリごと個別に設定を変えられるのも便利です。
(例 SafariだけDPIボタン+ジェスチャー上で新規タブを開く、サイドボタンでコピー&ペーストなど)
サイドボタンで手首を動かさずに高速で戻る進む
M750ならSafariもFinderもサイドボタンで高速にページやフォルダの戻る、進むがカチカチとできるのも心地良いです。

トラックパッドをカスタムできるのでお馴染みのBetter Touch ToolもノートのMacBookなどマウスがない環境の時は便利だと思いますが、カスタム動作も手首を動かしたり、タッチに気を使ったりと何かと神経使います。
良かったところをまとめると・・・
- マウスの移動がなめらか (対Magic Mouse比)
- 握りやすい
- サイドボタンで高速ページ移動
- ジェスチャー操作でウインドウ間移動やMission Controlなども快適に使える
- クリック音が静か
- Logi Options+のカスタムが便利
気になる点
mac OSは社外製マウスだとスクロールがカクカク動く だがアプリの「Mos」を入れれば・・・
気にならない人は気にならないかもしれませんが、実はMacで社外製のマウスを使うとスクロールが「カクカク」と動いてしまうんですよね。
Magic Mouseやトラックパッドでスクロールした時のようななめらかなアニメーション付きのスクロールにならないのです。
私はこの点が気になりましたが、そこも解決してくれる大変ありがたいアプリがありました。
それがMosというアプリ。
【公式サイト】https://mos.caldis.me/
上のリンクかもしくは【mac mouse mos】で検索すると出てきます。
このMosを使う前がこちら。

上のようにホイールをゆっくりスクロールすると「カッカッカッ」と動いているのがわかるかと思います。
次にMosを導入して有効にした動作がこちら。

このようになめらかなスクロールになります!これで完璧!
Mos おすすめの設定

MosはStep(移動数)、Speed(速さ)、Duration(アニメーションの長さ)の設定値も細かく変えられますが、私はデフォルトだとアニメショーンがモタモタして少し長いのが気になる&目が疲れる感じがしたのでこのような設定に変えています。

また、上記の【Launch on Login】をオンにするとMacを再起動しても自動的にMosがオンになります。デフォルトでは非有効。
また上記「Scroll Reverse」をチェックした場合、ホイールスクロールの向きを逆にすることもできます。

更にアプリごとに設定値も個別に変えられたり、そもそもスムーズスクロールを個別にオフにするということもできます。本当に超便利です。
まとめ
Magic Mouseだけしか使っていない時は自分の腕や手がこんなに疲労していることや作業効率が悪い状態で使用しているとわかっていませんでした。
ですが、なんとなく違和感を感じ今回LogicoolのM750に変えてみましたが結果正解でした!!
サイドボタンでの戻る進むも便利ですが、特にジェスチャー操作で純正トラックパッドと同じピンチイン、ピンチアウト(拡大、縮小)やプレビューアプリでの回転、フルスクリーンウインドウ間の切り替えなどができる点が気に入っています。